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【5領域】ガイドラインに基づく「健康・生活」の視点とは~児童発達支援編~

2024.08.07

児童発達支援・放課後等デイサービス ヒトツナフランチャイズ本部の遠藤です。
今日は、療育の「5領域」についてお話です。

以前から児童発達支援のガイドラインには記載がありました「5領域」ですが、今年度より児童発達支援及び内容を新たに放課後等デイサービスでも、支援内容に盛り込んでいくことが求められるようになりました。

ただ、“求められるようになった”から、やるのではなく、実際お子様たちの育ちを総合的に観察し表面化している困りごとの背景を探ろうとする過程で、この5領域は自然と網羅されていくものと考えています。

児童発達支援における「健康・生活」とは

児童発達支援における「健康・生活」では、次の内容がねらいとして示されております。

〇健康状態の維持・改善
〇生活のリズムや生活習慣の形成
〇基本的生活スキルの獲得

これらを支援していく方法として、いくつかの支援方針や定められておりますので一つずつ確認していきましょう。

健康状態の維持・改善

健康な心と体を育て、健康で安全な生活を作り出すことを支援するべく、こどもの心身の状態をきめ細やかに確認し、平常とは違う様子に気づき、対応します。また、意思表示が困難であるこどもの障害の特性及び発達の過程・特性等に配慮しながら、小さなサインでも心身の異変に気づけるよう、きめ細かな観察を行います。また、乳幼児期の子どもが対象であることから、こどもの発達に対してリハビリテーション等を行い、機能向上について取り組むとされています

生活習慣や生活リズムの形成

睡眠、食事、排泄等の基本的な生活習慣を形成し、健康状態の維持・改善に必要な生活リズムを身につけられるよう支援します。また、健康な生活の基本となる食を営む力の育成に努めるとともに、 楽しく食事ができるよう、口腔内機能・感覚等に配慮しながら、咀嚼・嚥下の摂食機能姿勢保持手指の運動機能等の状態に応じた自助具等に関する支援を行います。さらに、自分自身で室温や衣類の調節が難しい年齢であることや感覚鈍麻等で気づきにくい子もいるため配慮します。

基本的生活スキルの獲得

こどもが食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、衛生習慣等の生活に必要な基本的技能を獲得できるよう、生活の場面における環境設定を行い、自ら主体的に取り組めるよう支援します。その為には室内は構造化されこどもが環境から影響を受け、自ら取り組めるよう工夫したり、様々な遊びを通して学びが促進されるよう支援します。また、医療的ケアを必要としているお子さんについては必要に応じた適切な支援が受けられるよう医療的ケアの実施や医療機器の準備、環境整備を行いましょう。

育ちの段階、順序を知る

健康・生活では「食事」等の生活習慣の形成のため、生活を営む上で必要な能力の向上に対しての評価と訓練の実施が求められておりますが、それらを総合的に支援する上で、やはり欠かせないのが各動作の発達段階、順序の理解だと考えます。例えば「食事」でいうと、課題になりやすいのが偏食等の食べる質量の問題や、食べ方の問題等多岐にわたり、それらの発達の段階や影響を及ぼす機能について理解しなければこどもにとっても保護者にとっても苦痛な時間になってしまいます。こどもの発達段階や順序の原則を十分理解し、その子の現在地にあわせた働きかけをしていきましょう。

知っておくべき知識

❶こどもの身体的な発達段階

❷摂食機能とは

❸食を営む力とは

❹偏食のお子さんへの対応

❺こどもの排泄機能の発達段階

❻こどもの病気、感染症の予防

❼生活の構造化とは

さいごに

ヒトツナグループでは、全国各地での開業サポート中です!
ヒトツナの原点は、小手先の預かり支援ではなく質の高い療育を、一人でも多くのお子様に提供したいという 「障害児の親」である創業者の思いで始まっています。障害を障害としてとらえてレールに乗った教育をするのではなく 「どうすればその子が生きやすくなるか」を一緒に考え伴走することこそが療育なのではないか? 子どもたち一人一人にどう向き合い、技術や知識をどう実際の支援に落とし込めるかが重要であると私たちは考えております。 「誰か一人でも、世の中に自分の事をわかろうとしてくれる人がいる。」 この、居場所感や大きな器こそが発達障害の支援には欠かせないと思い人との繋がりをテーマにした施設を立ち上げました。私たちヒトツナ本部だけではなく今後は同じ志の皆様と資源を共有し 一人でも多くの親御様とお子様の手助けができたらと考え フランチャイズを始めさせていただきました。

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