児童発達支援・放課後等デイサービス ヒトツナ フランチャイズ本部の遠藤です。
今日は、アセスメントの種類についてお話致します。
アセスメントとは
お子様の生きづらさや困りごとに対して定量的・客観的に分析し、仮説を立てて評価するという、支援において継続的に行われるプロセスをアセスメントといいます。
アセスメントは、初回利用の際や、支援プランの見直しの際などには必ず行いますが、実際は発達支援で行われるかかわりと結果の相関性の検証を含め、日々絶えず行われているものであり、支援そのものと言っても過言ではありません。
アセスメントの種類
❶フォーマルアセスメント
定量的・客観的な分析ができるよう標準化されたもの(検査など)
同じ質問を沢山の人にしたり、同じ道具で実施してみたり、それによる反応が標準化され客観性があるものをさし、児童発達支援・放課後等デイサービスガイドラインでは「標準化されたアセスメントツール」を使うことも、推奨されています。
❷インフォーマルアセスメント
面談、行動観察、成果物などからの観察
インフォーマルアセスメントは、事業所職員(児童発達支援管理責任者)と保護者様との面談によって形成された支援目標に対し、実際の支援、生活を通じて仮説に対して検証を行い、更に個別的な支援計画にしていくために絶えず行われるものです。
具体的には、面談時の聞き取りとして生育歴、心理的課題、感覚特性、興味・関心、周囲の環境、ニーズ、その子の疾患や障害などについて把握し、実際の支援の場面では行動の機能分析や氷山モデルシートの活用などにより、行動への支援につなげていきます。
個別支援のために
アセスメントは支援の一部です。アセスメントの練度を高めていくことは、支援の質を高めお子様にとっての「よいこと」に繋がります。測定のためのツールがあっても、それに対して理解し、支援者の集団に落とし込みをしていくには、職員一人ひとりの知識と共通認識が不可欠です。質の高い個別支援を作っていくために、一人ひとりの研鑽と組織による対等な議論ができるチーム作りの双方に取り組んでいきましょう。